BitcoinToken – BCH上でスマートコントラクトを記述できるツールを紹介します
2018.10.05
BCHNews編集部
こんにちは、BCHNews編集部です。
8/23、BitcoinCashのブロックチェーン上でトークン発行やスマートコントラクトを記述できるBitcoinTokenのランディングページが公開されました。
BitcoinToken is the first programmable token and smart contract engine for Bitcoin Cash. Preliminary landing page at https://t.co/qFk8Kn3sHw
— Bitcoin Token (@TheBitcoinToken) 2018年8月23日
開発者は、yours.orgの共同設立者であり、現在BitcoinTokenの創設者であるClemens Ley氏(@clemensley)です。
BitcoinTokenは、年末のローンチを目指しているとのことですが、現在試作段階であり、詳しい情報はまだ少ないですが、その概要について紹介したいと思います。
なぜBitcoinTokenの開発が行われているのか
Bitcoinのブロックチェーンを利用して独自トークンを発行できる仕組みはいくつも提案されており、OmniやCounterParty、ColoredCoinsなどが有名です。
BitcoinTokenの開発者であるClemens Ley氏は、8月に実施されたプレゼンテーションにて、それらの既存の提案は非常に素晴らしいものであるとしつつ、今日のBitcoin上で動くトークンの提案には問題点があることを述べています。
2012年にBitcoinのブロックチェーン上で使えるトークンが発明され、その後バグもなく長い間運用されていましたが、2015年にEthereumがリリースされ、簡単にトークンの発行が可能となり、ICOが盛り上がりを見せました。しかし一方で、Bitcoin上でのトークン発行については盛り上がりを失ってしまいました。
Clemens氏は、現在までに提案されているBitcoin上で動くスマートコントラクトは、Ethereumと異なり、サポートしている命令が少なく表現力が足りないことが大きな原因であると語っています。また、加えて処理速度の問題や実装の困難さなどの問題点もあげています。
それらの既存のBitcoin上のスマートコントラクトに関する問題点の解決策として、BitcoinTokenが提案されています。
BitcoinTokenとは
BitcoinTokenは、BitcoinCash上にトークンやスマートコントラクトを構築するための開発者向けのツールでありJavascriptで記述できます。あらかじめ用意されたライブラリを使用すれば、数行のJavascriptでトークンを発行することができるとのことです。
ランディングページでは、BitcoinTokenの特徴として以下の3つが紹介されています。
Simple
数行のJavascriptのコードで簡単にトークンを発行できる。
Programable
BitcoinTokenは、ColoredCoinsの背景にあるアイデアを元にしているが、開発者(トークンの発行者)がJavascriptでトークンの振る舞いをカスタマイズできるようになっている。
Scalable
BitcoinTokenは、BitcoinCashのブロックチェーンと同様に拡張可能であり、トークンの発行や送信は数秒以内で行われる。
以上のように、柔軟で高速なスマートコントラクトを容易に記述できるということがBitcoinTokenの特徴と言えます。
さいごに
本記事では、簡単ではありますが、BitcoinTokenについて紹介しました。
多くの開発者に馴染みのあるJavascriptでスマートコントラクトを記述できるというところが重要なところですね。
より詳細な内容については、正式なローンチを待ちましょう。
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