Amazon、AWSにEthereumの導入を計画
2018.12.15
BCHNews編集部
こんにちは、BCHNews編集部です。
2018年11月28日、Amazonは、ラスベガスで開催されたAWS re:Invent2018カンファレンスイベントにて、ブロックチェーンに焦点を当てた製品を発売する計画を発表しました。
AWSのCEO Andy Jassy氏は、これらの製品の重要性について多くの企業が必要とするものと述べました。
発表内容について
新製品、Amazon Managed Blockchainを使用すると、ユーザは「数回のクリックで」ブロックチェーンネットワークを構築することができるとのこと。Amazonの目標は、ユーザーにとってブロックチェーンネットワークを開発する「複雑な」プロセスを単純化することです。また、同社はブロックチェーンネットワークの活動を複製し分析するのに必要なツールをユーザに提供するために開発されたAmazon Quantum Ledger Database(QLDB)も発表しました。
Amazon Managed Blockchain
Amazon Managed Blockchainは、オープンソースフレームワークHyperledger FabricとEthereum*を使用してスケーラブルなブロックチェーンネットワークを簡単に作成および管理できる完全に管理されたサービスです。
(*Ethereumは近日公開予定)
ブロックチェーンを使用すると、複数の当事者が信頼できる中央権限を必要とせずにトランザクションを実行できるアプリケーションを構築することができますが、ブロックチェーンネットワークを構築は、セットアップや管理が複雑です。Amazon Managed Blockchainはこれらの煩雑なプロセスを簡単にするサービスです。
Amazon Managed Blockchain特徴
- 数回のクリックでスケーラブルなブロックチェーンネットワークをセットアップおよび管理できる、完全に管理されたサービス
- ネットワークの作成に必要なオーバーヘッドを排除し、数百万のトランザクションを実行する数千のアプリケーションの要求に合わせて自動的に拡張
- ネットワークが起動・実行されると、管理されたブロックチェーンにより、ブロックチェーンネットワークの管理と保守が容易に
- 証明書を管理し、新しいメンバーをネットワークに簡単に招待し、計算、メモリ、ストレージリソースなどの運用メトリクスを追跡
- 完全に管理されている元帳データベースであるAmazon Quantum Ledger Database(QLDB)にブロックチェーンネットワークアクティビティの不変なコピーを複製することができる。
- これにより、ネットワーク外のネットワークアクティビティを簡単に分析し、トレンドを把握することができる。
画像引用元
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/reinvent-2018-andy-jassy-keynote-amazon-managed-blockchain/
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Amazon Quantum Ledger Database(QLDB)
Amazon QLDBはフルマネージド型台帳データベースで、信頼された中央機関の所有する透過的でイミュータブル、かつ暗号的に検証可能なトランザクションログを提供します。Amazon QLDBではアプリケーションデータの変更すべてが追跡され、完全で検証可能な変更履歴が長期間維持されます。
Amazon QLDBは新しい種類のデータベースで、台帳のようなアプリケーションを自分で構築するという複雑な開発作業を行う必要がありません。
QLDB特徴
- データの変更履歴はイミュータブル (変更や削除が不可能) なものに
- アプリケーションデータに対する意図しない変更が発生していないことを暗号技術によって簡単に検証可能
- イミュータブルなトランザクションログ (ジャーナルとも呼ばれる) を使用することにより、アプリケーションデータの各変更が追跡され、完全で検証可能な変更履歴が長期間維持
- 開発者にとって親しみやすいSQL類似のAPI、柔軟なドキュメントデータモデル、トランザクションの全面サポートを実現
- サーバーレスであるため、自動的にスケールしてアプリケーションの需要に対応/サーバーを管理、読み取りや書き込みの上限を設定が不要
- 料金は従量課金制
画像引用元
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/reinvent-2018-andy-keynote-amazon-quantum-ledger-database/
さいごに
Amazonはすでにクラウドネットワーク上でEthereumを活用しており、5月には、顧客がブロックチェーン上でサービスをより簡単に行うことができるように、スタートアップのConsenSysと提携しKaleidoを発表しております。
米小売大手のWalmartは、店舗での食品の安全性を確保するために、すでにブロックチェーン技術を使用しています。
さらに、米国疾病対策予防センターは、今後の大腸菌の全国的な流行を防ぐために、ブロックチェーンソリューションを導入する計画を発表しました。
ブロックチェーン技術が大手企業に採用されることによって、より便利な社会がやってきますね。
参照URL
https://openledger.info/insights/amazon-to-add-blockchain-to-aws/
https://www.cnbc.com/2018/11/28/aws-announces-new-blockchain-services-at-reinvent.html
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