CoinText – アプリもインターネットも不要、SMSでBCHを送受信できるサービス
2018.10.19
BCHNews編集部
こんにちは、BCHN編集部です。
突然ですが、皆さんは普段SMSを使用することはありますか?
SMSは、Short Message Serviceの略称です。
任意の電話番号に対して短いメッセージを送ることができるサービスで、キャリアによってはCメールとも呼ばれていますね。
日本では諸外国に比べると、SMSの使用率は低いそうです。
これは、日本は携帯端末上でいち早くインターネット利用が可能になったため、わざわざSMSで送る必要が無かったからだとか。
一方で、世界中でスマートフォンが普及した現在でも、SMSは毎日23億通も送信されているのだそうです。
現在、そんなSMSメッセージを送るだけで、BitcoinCash(BCH)の送受信を行えるCoinTextというサービスが存在しているのをご存知でしょうか?
本日は、このCoinTextがどんなものなのか?対応地域と最近追加された新機能も含めてご紹介したいと思います。
CoinTextとは?
CoinTextは、もっと簡単に暗号通貨が使用できるようにという目的のプロジェクトです。
CoinTextは、アプリや口座登録、パスワードに加えてインターネットすら要求しない、最初のフル機能ウォレットです。
電話番号さえあれば、いとも簡単にBCHの送受信を行うことができます。
BCHの他には、DASHやLTC(Litecoin)にも対応しています。
CoinTextは、対象地域内でSMSが送受信出来る端末であれば、フィーチャーフォンでも簡単にウォレットを作成することができます。
また、CoinTextの使用者がCoinTextに登録されていない電話番号に対して送金を行うと、受取手の新しいBCHウォレットが自動的に作成されます。
その為、受取手のウォレットの有無に関わらずBCHを送金することができます。
CoinTextの利用にはまず、在住地域ごとに決まった番号に対して、ウォレットを立ち上げるためのスタートメッセージを送る必要があります。
イギリスやアメリカは”Receive”がスタートメッセージですが、例えばドイツでは”Erhalte”と送信することでウォレットを立ち上げることができます。
CoinTextのメッセージコマンドは、”Receive”以外にも”Balance”・”Send to Phone”・”Send to Address”などが存在します。
それぞれのコマンドに合わせてSMSウォレットの操作が行われ、SMSメッセージで返答が行われます。
それぞれのコマンドは以下の機能を持っています:
- “Receive”:
自分のウォレットアドレスが返答される - “Balance”:
ウォレットの残高が返答される - “Send to Phone”:
「Send $金額 電話番号」と送信すると、入力した電話番号に対して入力した金額が送金される - “Send to Address”:
「Send $金額 アドレス」と送信すると、入力したウォレットアドレスに対して入力した金額が送金される
“Send”コマンドの$部分は、ユーザーの現地通貨のシンボルを使用します。
また、「Send 送りたい量+通貨シンボル [電話番号||アドレス]」と送信することで、送る金額を暗号通貨通貨の量で指定することもできます。
例えば、「Send 0.0025BCH 012345678」とすることで、”012345678″という番号に対して0.0025BCHを送金できます。
トランザクションを実行する場合は、返答メッセージに記載の認証コードを使用して二段階認証を行う必要があります。
SMSトランザクションが使用可能な国
現在、CoinTextのサービスが使用できる地域はそう多くはありません。
日本を始めとする、アジア諸国の多くはCoinTextの未対応地域です。
それでも、以前からじわじわと対応地域を増やしており、先日トルコ・アルゼンチンでのサービスが追加されたため、現在世界24ヶ国で使用することができます。
以下の画像は、現在CoinTextのサービスが使用できる地域です。
現状は、ヨーロッパを中心に対応していることがわかります。
[対応している国の一覧]
- アルゼンチン
- オーストラリア
- オーストリア
- ベルギー
- カナダ
- チリ
- チェコ
- エストニア
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- 香港
- アイルランド
- イスラエル
- リトアニア
- メキシコ
- オランダ
- ノルウェー
- ポルトガル
- 南アフリカ
- スペイン
- スウェーデン
- スイス
- 英国
- USA
buy機能も
CoinTextは、10月12日にBitPayを通して小売業者に対する支払いを行う”Buy”機能も追加しています。
そのため、CoinTextのユーザーは、電話番号・BCHアドレスに加えてBitPayの請求書に対しても送金できるようになりました。
BitPayに対応している場所であれば、どこでもCoinTextを使用することができます。
コマンドは「Buy BitPayの支払いURL」と使用することで、通常の”Send”コマンドと同様に簡単に支払いを行うことができます。
Buyコマンドの詳細は、こちらの動画で確認することができます。
参考URL:https://cointext.io/en/、https://markets.businessinsider.com/news/stocks/cointext-adds-buy-feature-to-pay-for-bitpay-invoices-over-sms-1027612463、https://www.cryptoninjas.net/2018/10/15/bitcoin-cash-bch-sms-transaction-service-cointext-io-launches-in-turkey-and-argentina/、https://www.smseagle.eu/2017/03/06/daily-sms-mobile-statistics/
さいごに
アプリもインターネットもなくBCHの送受信が行えるというのはなかなか驚きですね。まだ日本に対応していないのが残念ですが、今後対応地域が増えることを期待しましょう。
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