Roger Ver氏、暗号通貨取引所の立ち上げを示唆

2018.10.19

BCHNews編集部

10月9日、Bitcoin.comのCEOであるRoger Ver氏は、Bloombergのインタビューで自身の暗号通貨取引所を購入または開発すると発言しました。

Bitcoin Cash advocate @rogerkver is thinking about launching his own exchange ➡️ https://t.co/uZpRifPnKA

— Bloomberg Crypto (@crypto) October 9, 2018

Bitcoin.comは、暗号通貨関連のニュースを配信しており、また、暗号通貨ウォレットやクラウドマイニングサービスなどを提供しています。
BCHN編集部では、先日、Bitcoin.comのペーパーウォレットサービスについてこちらの記事でご紹介しています。

Roger Ver氏について

Roger Ver氏は、コンピューター部品事業のMemoryDealers.comの企業経営で築き上げた富を使用し、暗号通貨を黎明期から支えています。
Ver氏は、2011年の2月から暗号通貨関連の活動を始めており、Bitcoinに関連するスタートアップへの世界初の投資家です。
そのため、”Bitcoin Jesus”(Bitconの神)と呼ばれることもあります。
現在は、Bitcoin.comのCEOとしても活躍する他、Blockchain.comやZ.cash、BitPayなどに対しても投資を行なっています。

神と呼ばれることもある氏の発言は、市場に対して大きな影響力を持ちます。
2017年には、BitcoinCashこそがBitcoinであると発言し、これに反応した市場ではBTCの下落とBCHの高騰が起こりました。

Bitcoin Cash is Bitcoin. https://t.co/SXGrEXVV3F pic.twitter.com/uH7dQqaZor

— Roger Ver (@rogerkver) October 17, 2017

余談ですが、Roger Ver氏は現在日本に在住して活動を行なっており、流暢な日本語でインタビューに答えている映像なども存在しています。

基軸通貨はBCH?

先述した通り、Ver氏は前々から親BCH派の人物として知られています。
2017年の発言以降も、BCHこそが真のBitcoinであるという趣旨の発言を何度も行なっています。

#BitcoinCash is the Bitcoin described by Satoshi Nakamoto: P2P Electronic Cash for the world.
BTC is something else run by a bunch of people ignorant of economics. https://t.co/2ZdhyqyEly

— Roger Ver (@rogerkver) October 9, 2018

インタビューでは、新取引所の基軸通貨はBCHであるべきだ、とVer氏が発言していることもあり、基軸通貨がBCHとなると思われます。

Bitcoin.com上で開設される模様

また、インタビューでは新取引所はBitcoin.com上に、内部的に設立されるそうです。
インタビューの中でVer氏は以下のように語っています。

If we build it ourselves, we can do it really, really cheap, and we get exactly what we want. But we don’t have the security of a battle-tested exchange that’s been around for a while.

引用元:https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-10-09/bitcoin-cash-advocate-roger-ver-considers-launching-own-exchange

[日本語訳]
もし、自分たちが取引所を立ち上げれば、我々はそれを本当に安価に、我々が望む通りに実現できるでしょう。
しかし、私たちはこれまで第一線でテストされてきた取引所のセキュリティを所持していません。

そこで、氏は取引所を立ち上げるためのパートナーを探すことを考えているそうです。
氏の言う通り、Bitcoin.com上で取引所の運営が開始されれば、サイト上で現在展開されているウォレットからニュースまでの各種のサービスを通して取引所にアクセスできるため、立ち上げから一気に巨大取引所となることがほぼ確実となっており、今後の動向が期待されます。