tokenized – BitcoinSV上でトークンを発行、管理、交換できるシステムを紹介します
2018.11.30
BCHNews編集部
こんにちは、BCHNews編集部のreiです。
先月、CoinGeekは自身が開催したBitcoinCash(BCH)トークンソリューションコンテストの優勝チームを決定し、総額500万ユーロ分のBCHを贈呈しました。
Continue reading: https://t.co/iek6xcQ4qx
Website: https://t.co/JlkXcDfgA9
Telegram: https://t.co/dsDjBBg6VT pic.twitter.com/FbWYBo2d3W— Bitcoin SV (@_BitcoinSV) October 31, 2018
優勝チームであるTeam Tokenizedは、最近Tokenizedのホームページにてホワイトペーパーを公開しました。
トークン化は、BCHのさらに広範な利用をサポートするために不可欠な技術です。
そこで、本日はこのTokenizedに関してまとめようと思います。
トークン化の意義
トークンの作成を行うことができると、トークンに基づいて現実世界の資産を表現することができます。
例えば、以下のような資産をトークン化することで、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを使用して資産を管理・取引できるようになります。
- 株式や固定金利債権などの金融資産
- 交通を含む映画やイベントなどのチケット
- ポイントカードや炭素排出権などのクレジットやポイントシステム
- ライセンス
トークンは、大まかに以下のライフサイクルで運用され、これは上で挙げた資産の所有権モデルとして適しています。
- 作成
- 発行
- トレード
- 償還
(ただし、これらの資産をトークンとして扱うには、資産の性質に応じて取引制限や条件付けなどを可能にし、それらをトークン自身で管理する必要があります。)
しかし、現状のトークン化には以下の問題のいずれかを満たしておらず、新しい解決方法が求められていました。
- スケーラビリティの悪さ
- ドキュメンテーションとコントロールの内どちらか、または両方の欠如
- 監査性の制限
- 透明性がほとんどない
- トークンをロスする傾向にある
Tokenizedについて
Tokenizedは、既存のBCHプロトコルと標準のオープンソーススマートコントラクトを組み合わせて実現された、他のどのシステムよりも安価で表現豊かでセキュアなトークン化プロトコルです。
これにより、法的リスクとコストを減らし誰もがBCHネットワークチェーン上で、カスタマイズ可能な項目条件を使用して、トークンを発行・管理・交換できるようになりました。
Tokenizedは、暗号通貨を扱う企業の現実のコンプライアンス問題を支援することに重点を置いています。
したがって、現実のビジネスではトークンに適用される法律(証券規制など)を遵守が重要視され、また顧客も法令に準拠したシステムの保護を欲しているという考えの下、トークン発行者がトークンに適用される法律の実施を可能にするツールや、組織を管理するための管理機能を提供しています。
つまり、Tokenizedは、トークン発行者に対してあらゆる法令を遵守する能力を付与します。
このTokenizedは、以下の2つの点で他のトークン化よりも優れています。
- 既存技術を使用し新しいオペコードを追加する必要がない
- オンチェーンで操作が行われ別レイヤーを使用しない
- トークンを作成するためにBCHをバーンする必要がない
したがって、BCHの基本的な要素を使用したままで、トークン化を行うことができます。
引用元:https://tokenized.cash/tokenized.pdf
上の図は、Tokenizedのホワイトペーパーに記載されている図で、操作の順番を表しています。
この図から提供されている5種類の操作について確認することができ、投票機能や凍結機能、メッセージ機能など、前述の管理機能が実装されていることがわかります。
引用元:https://tokenized.cash/tokenized.pdf
こちらの図は、Tokenizedのシステムの概要を表しています。
Tokenizedは、発行者のスマートコントラクト作成・運用に依存するシステムであり、発行者によって作成されたスマートコントラクトは、BCHブロックチェーンと相互作用するエージェントとして振る舞います。
一度スマートコントラクトが運用されると、発行者はスマートコントラクトに対して実行することができる全ての命令を、BCHブロックチェーンに公開しなければなりません。
スマートコントラクトは、ブロックチェーンを確認し、Tokenizedプロトコルや契約の条件もしくは特別な項目に従って契約に関連するトランザクションに応答します。
参考URL:https://coingeek.com/contests/bitcoin-cash-tokenization-contest/,https://www.prnewswire.com/news-releases/bitcoin-cash-bch-now-tokenized-849024731.html,https://tokenized.cash/,https://tokenized.cash/tokenized.pdf
一言
本日は、企業向けのトークン化プロトコルであるTokenizedに関してご紹介しました。
Tokenizedは、従来のトークン化よりも優れた点を持ちつつ、法的な問題回避のための管理機能を有したプロトコルです。
現在はα版が公開されたばかりで実用段階にはありませんが、nChainのCEOがSatoshi Visionが現実に働くことを証明してくれたとコメントしていることもあり、これからの動向に期待が持てますね。
最新情報はこちら
BCHNewsでは公式のTwitterアカウント(@bchnews_jp)を開設しました。
更新情報を配信しておりますので、よろしければフォローしていただけると嬉しいです。
この記事のカテゴリ
この記事のタグ
BCHNews編集部
BCHNews編集部です。
日々更新される暗号通貨関連のニュースを読者の皆様にお届けします。