暗号通貨銀行サービスを提供するBitwalaがWalletとDebitCardと共に銀行口座の提供を開始
2018.12.23
BCHNews編集部
こんにちは、BCHNews編集部です。
2018年12月12日、ドイツの暗号通貨銀行プロバイダーであるBitwalaは、同国の暗号通貨ユーザー向けに銀行口座の提供を開始したことをアナウンスしました。
Bitwalaについて
ドイツのパートナー銀行とともに2015年に設立され、法規制に準拠されたブロックチェーン銀行口座を提供しています。顧客がBitcoinを使ってお金を送受信し、請求書を払い、VISAプリペイドカードを使用できる人気のサービスでしたが、2017年末にカード発行会社の突然のライセンス取り消しによりサービスが一時中断されていました。当時は80,000人の顧客に対して約1億ユーロを処理していました。その後、VCや投資家からの資金調達を受け、新たなサービス開始に向けた準備を整え、今回の発表に至った模様です。
新たなサービス内容について
- パートナー銀行であるSolarisbankとともに、暗号通貨取引と日常の銀行業務を1つのアカウントで組み合わせた銀行口座を提供開始
- ユーザーはBTCを売買し、経費を管理することができるIban(※)と非接触デビットカードを受け取る
- Bitwalaアカウントにはビットコインウォレットが付属
- ユーザーは、BTCとユーロの両方の預金を1か所で管理することができる
- 口座はBaFin(ドイツの金融規制機関)によってドイツで規制されているため、最大10万ユーロのユーザー資金はドイツ銀行の保証制度によって保護されてる。
- 現時点では、ドイツ人住民だけがKYC [know-your-customer]プロセスを通過することができる。2019年1月以降、EU内の他の管轄区域にも拡大予定
- 現時点でのサポートはビットコインのみ。ユーザーだけが秘密鍵を持っているマルチシグマウォレットを使ってアクセス可能
- まもなく他の暗号化通貨も対応予定
- BTCとEURの取引手数料は1%
(※)Iban・・・International Bank Account Number(国際銀行勘定番号)の略で、海外送金のエラー削減、処理の迅速化およびコスト低減を主な目的として、欧州銀行協会と国際標準化機構(ISO)により策定された規格
関係者コメント
社長兼共同創設者 Jörgvon Minckwitz氏コメント
「これは、銀行業と暗号化産業の大きな瞬間です。お金は時間とともに常に変わってきました。デジタル化の進展に伴い、現在、ブロックチェーンと国が後押しする通貨を補完するハイブリッドの未来に突入しています。Bitwalaの30名のチームは、伝統的経済と暗号通貨経済との橋渡しの役目をして、銀行規制の範囲内でサービスを開発しました。 4万人以上のお客様がすでに新しいBitwalaアカウントにサインアップしています。」
最高コンプライアンスオフィサー兼共同創設者 Jan Goslicki氏コメント
「われわれは、ドイツで規制されている完全に準拠した銀行システムに暗号化通貨を導入することができました。これは、暗号化通貨が消費者を守り、最終的に信頼を促す規制枠組みに適合することを示しています。」
最高財務責任者(CFO)、クリストフ・イワニエス氏コメント
「新しい銀行口座はユーザーにSEPA取引(※)を提供し、定期支払いを容易に管理し、現金支払いとATM現金引き出しのためのデビットカードを備えており、顧客はBitwalaアカウントを使用して給与を受け取って家賃を支払うことができます。そして、もしあなたがビットコインを取引したいのであれば、同じ預金から引き出すことができます。」
(※) SEPA ・・・(Single Euro Payment Area:単一ユーロ決済圏)とは、EU加盟国を含めた32カ国において、国内外の区別なくユーロ建ての小口決済が行える地域・およびそれを実現するスキーム
さいごに
Bitwalaはサービスの提供を開始時に 「事前登録された4万人の新規顧客と、待機リストに基づいて次々に登録する」と述べており、既に多くの顧客がいる事を発表しています。
現状はドイツ居住者のみ、BTCのみの利用とのことですが、徐々に地域拡大、暗号通貨取扱拡大を予定しているとのことですので、また人気のサービスになるでしょう。
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