Ethfinex – Bitfinexが作った分散取引所(DEX)を紹介します

2018.10.09

BCHNews編集部

こんにちは、BCHN編集部です。

昨今、非常に多くの暗号通貨が登場しておりすでに相当な数になっています。
こちらのサイトによると、2018年10月時点で確認されるだけで1969もの暗号通貨が存在します。
通貨が増える一方で、それを扱う分散取引所(DEX)も多様になってきています。
本日は、その中の一つであるEthfinex、特にEthfinex Trustlessを紹介したいと思います。

Ethfinexの基本情報

運営元 iFinex Inc.
本拠地 香港
コンセプト Home of digital tokens trading & discussion, acting as a hybrid platform
基軸通貨 Ethereum、ERC20トークン
発行トークン Nectar Token(NEC)
公式サイト https://www.ethfinex.com/

 

運営元のiFinex Inc.を見て気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、Ethfinexは、暗号通貨取引所として有名なBitfinexを運営するiFinex社によって運営されています。

Ethfinexは、開発者、暗号通貨愛好家、トレーダーに情報を提供し、デジタルトークンの取引や議論を行える新しいコミュニティの場として設立されました。
コミュニティであり情報提供の場として機能することで、より簡単な暗号通貨の学習・議論・分析を支援し、またERC20トークンを利用することで高度で流動的な取引プアラットフォームを提供しています。

Ethfinexは、Bitfinexが培った取引エンジンと顧客経験を活用し、その上でBitfinexとは別に新しく独立した取引所として振る舞います。
ただし、すでにあるBitfinexのアカウントを使用してEthfinexを利用することはできますし、またAPIも同じフォーマットを使用しています。

 

The long-term vision for Ethfinex will be the creation of a highly liquid, customer-centric digital asset exchange and information platform. Ethfinex will gradually shift towards a completely trustless exchange, steadily decentralising ownership of the platform to its community of users.

[中略]

Ethfinex will encourage the emergence of scalable and trustless solutions by acting as an experimentation zone for emerging decentralised exchange protocols, providing feedback and allowing them to test and learn.

Ethfinexのアナウンスから抜粋

[意訳]
Ethfinexの長期的なビジョンは、高い流動性を持つ顧客中心のデジタル資産取引所および情報プラットフォームの構築にあります。 Ethfinexは、完全にトラストレスな取引を目指して徐々にシフトし、プラットフォームの所有権をユーザーのコミュニティに着実に分散させます。
Ethfinexは、新たな分散型取引所プロトコルの実験領域として、フィードバックを提供し、テストと学習を可能にすることによって、スケーラブルでトラストレスなソリューションの出現を促進します。

 

つまり、Ethfinexはコミュニティとデータ収集の場を提供する取引所として運営されています。
また、Ethfinexから発行されているトークンであるNECは、資金調達目的のトークンでは無く、ロイヤリティトークンとして機能することで、プラットフォームの意思決定をユーザー中心にし、Ethfinexの流動性と市場効率を維持するように設計されています。

Trustless

Ethfinexは、Ethfinex Trustlessを先月17日に公開しました。

 

先述したように、Ethfinexは完全にトラストレス(信用が必要ない)な取引所を目指しています。
したがって、Ethfinex Trustlessはサインアップや、氏名や住所、電話番号やメールアドレスといった個人情報を入力することなしに取引を行うことができます。
資産はウォレット(MetaMaskやLedger、Trezor、Keystone)を介してEthfinex Trustlessに接続され、Bitfinex・Ethfinexのオーダーブックと直接取引を行うことができ、入出金の必要がなく通貨の流動性を損なわずに取引を行うことができます。

また、BitfinexやEthfinexのアカウントを使用して取引を行うこともできるので、既存のアカウントがある場合やこれから作成する場合は、Ethfinexで一般的なDEXと同じように取引を行うこともできます。

公開当初の取り扱い通貨ペアは以下です。
[ETH/USDT、OMG/USDT、OMG/ETH、ZRX/USDT、ZRX/ETH]

現在は公開後の準備期間が終わり、[SAN、DAI、BAT、SNT、EDO、FUN、GNT]が追加されており、その後30種類以上の新しい通貨の取引も開始される予定とのことです。

 

さいごに

本日紹介したTrustlessや、先日紹介したBitnovo(こちらの記事)といい、最近は暗号通貨の流動性を重視したサービスがどんどん登場していますね。
このようなサービスは、ユーザーにとって暗号通貨の利便性が向上するだけではなく、暗号通貨の基本コンセプトの一つである”匿名性”の保持に繋がることが多く、期待が持てます。
公式のアナウンスでは、Trustlessで取引できるウォレットは4種類でしたが、通貨だけでは無くこちらも増えて欲しいところですね。

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