BCHとBTCをアトミックスワップすることの出来るOpenSwap v0.1がリリース
2018.12.28
BCHNews編集部
こんにちは、BCHNews編集部です。
2018年12月19日、BitcoinCash(BCH)開発者Mark Lundeberg氏は、BCHとBTCをアトミックスワップすることのできるOpenSwap v0.1のリリースをアナウンスしました。
OpenSwap v0.1 Released – BCH ⇄ BTC atomic swaphttps://t.co/PrLa0BQPIi
— Bitcoin (@Bitcoin) December 19, 2018
OpenSwapは、Electron Cashウォレットのフォークで以下の機能を備えています。
- アトミックスワッププラットフォーム(BCH ⇄ BTC)
- オンチェーンプライベートメッセージング(BCHMessage)
- BTC Walletサポート
- バージョン0.1は、Electron Cash 3.3.3がリリースされる直前のElectron Cashコードをベースに開発されている
- WindowsとLinux版がリリースされており、OSX版は準備中
https://github.com/markblundeberg/openswap/releases
https://github.com/markblundeberg/openswap/
Lundeberg氏は、YoutubeでBCHとBTCをアトミックスワップをするビデオデモを公開しました。
OpenSwapビデオデモ解説
Lundeberg氏は、Alice役のBTC WalletとBob役のBCH Walletを使って取引を行いました。
オンチェーンプライベートメッセージング機能を使って取引条件を交渉、最終的にアトミックスワップを実行する様子が収録されています。
取引交渉から交渉成立まで
- コミュニケーションウィンドウに、互いのアドレス及び公開鍵と共にメッセージのやり取りが表示される
- BobとAlice間のメッセージはBCHのOP_RETURNが使われている
- 情報はAliceとBobが保持するshared secretで暗号化されている
- オファー機能を使うと相手に自身が要求する金額を提示することができる
- オファーを受けた側はそれに対して反対提案をすることができる
- 承諾(accept)することでアトミックスワップが開始される
アトミックスワップ実行時
OpenSwapはWallet内のBCHとBTCのアトミックスワップを可能にする非公開の会話ですが、両当事者はすでにクロス暗号通貨取引を行うのに十分なスマートコントラクト情報を交換しています。
- オファーを行ったAliceがまずBTCを所定のSmartContractAddressに送付する
- (取引中止の場合)BobはSmartContractにBCHを送付しないことによって取引を中止することができ、その場合はAliceが送付したBTCは返金される
- (取引同意の場合)Bobが契約に合意したBCHをSmartContractアドレスに送れば、AliceはSecretを使ってBobが送付したBCHと引き換えることができる
- AliceはBCHを手に入れるためにBobにSecretを解放しなければならない
- BobはこのSecretによってAliceが送付したBTCが手に入れることができる
以上がビデオデモの流れとなります。
さいごに
OpenSwap開発者、Lundeberg氏コメント
「2月に暗号通貨(特にBCH)に関わって以来、私はアトミックスワップに興味を持っていました。9月にOpenSwapを始め、基本的に10月末までに完成しました。しかし、ハードフォークでしばらくの間後回しにしていました。」
OpenSwapに他のコインを追加することに関しては、氏はしばらくの間他のプロジェクトに集中する予定であり、現在他のコインを追加することはないが、他の開発者からのプルリクエストは大歓迎との事です。
バージョン0.1はバグがある可能性があると述べ、「お金を失うバグ」があるとは思わないが、現時点では、わずかな資金で安全にプレーするのが最善だと考えていると述べました。
今後のバージョンアップではさらに便利になることが期待できますね。
参照記事:
https://news.bitcoin.com/openswap-launch-makes-in-wallet-bch-and-btc-atomic-swaps-possible/
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